四字熟語

喜怒哀楽(きどあいらく)ってどんな意味?

喜怒哀楽(きどあいらく)ってどんな意味?

みなさんは、毎日生活している中で、いろんな気持ちになることがありますよね。

お友達と遊んでいて「すっごく楽しい!」と笑顔になったり。

ゲームで負けてしまって「くやしい!もう一回!」とプンプン怒ってしまったり。

もしかしたら、大切にしていたおもちゃが壊れてしまって、シクシク泣いてしまったこともあるかもしれませんね。

私たちの心は、まるで空の天気のように、晴れたり曇ったり、時には雷が鳴ったりと、毎日コロコロと変わっていきます。

そんな心の中に生まれるいろんな気持ちを、まとめて表したかっこいい言葉があるのを知っていますか?

それが、今日ご紹介する「喜怒哀楽(きどあいらく)」という四字熟語です。

ニュースや本の中で、もしかしたら聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

でも、「それぞれの漢字にはどんな意味があるの?」「どうやって使えばいいの?」と気になりますよね。

この記事では、小学生のみなさんにもパッとわかるように、言葉のヒミツや楽しい使い方をたっぷりご紹介していきます。

お父さんやお母さんも、「なるほど、そういう意味だったのか!」とビックリするようなお話がたくさん出てきますよ。

それでは、私たちの心の中に住んでいるいろんな気持ちのヒミツを、一緒に探検していきましょう!

喜怒哀楽は人間のいろんな気持ちを表す言葉

喜怒哀楽は人間のいろんな気持ちを表す言葉

まずは、この言葉がどんな意味を持っているのか、わかりやすくお話ししますね。

喜怒哀楽とは、人間の代表的な4つの気持ちをまとめた言葉なんですね。

「喜(よろこび)」、「怒(いかり)」、「哀(かなしみ)」、「楽(たのしみ)」という、私たちがよく感じる4つの感情を組み合わせた言葉です。

でも、人間の気持ちって、この4つだけではないですよね。

「ドキドキする」「ビックリする」「恥ずかしい」「ホッとする」など、数えきれないくらいの気持ちがあります。

実はこの言葉は、ただ4つの気持ちだけを指しているわけではないんですね。

この4つを代表として、人間の心に生まれるあらゆる気持ちぜんぶを表している、とってもスケールの大きな言葉なんです。

だから、「あの人は喜怒哀楽がはっきりしているね」と言えば、「あの人は自分のいろんな気持ちを、素直に外に出せる人だね」という意味になります。

私たちの心の中にある、色とりどりの絵の具のセットのようなものだと想像してみてください。

いろんな色が混ざり合って、毎日の素敵な思い出が描かれているんですね。

これって、とっても素敵なことだと思いませんか?

どうしてこの4つの漢字が選ばれたのかな?

どうしてこの4つの漢字が選ばれたのかな?

数えきれないほどある人間の気持ちの中から、なぜ「喜・怒・哀・楽」の4つが選ばれたのでしょうか。

それには、とっても古くて深い歴史のヒミツが隠されているんですね。

ここからは、言葉の成り立ちや、それぞれの気持ちが持っている大切な役割について、詳しく見ていきましょう。

昔の中国の本から生まれた歴史ある言葉

この言葉がどこで生まれたのか、気になりますよね。

実は、日本で生まれた言葉ではなく、ずっと昔の外国からやってきた言葉なんです。

今から約2000年以上も昔の中国の『中庸(ちゅうよう)』という古い本の中に、すでにこの言葉が書かれていたとされています。

昔の中国の頭のいい人たちが、「人間の心ってどうなっているんだろう?」と真剣に考えたんですね。

そして、「人間が世界と関わるときに生まれる大切な心の動き」として、この4つの漢字を並べて説明したそうです。

それが長い時間をかけて日本にも伝わり、心の動きや働きをぜんぶまとめて表す言葉として、今でも大切に使われているんですね。

何千年も前の人たちも、私たちと同じように、笑ったり怒ったり泣いたりしていたんだなと思うと、なんだかとても親近感がわきませんか?

昔の人から受け継がれた喜怒哀楽という言葉のバトンを、今度は私たちが使っているんですね。

喜・怒・哀・楽のそれぞれに大切な意味がある

さて、この4つの気持ちですが、「喜び」や「楽しみ」は良い気持ちで、「怒り」や「悲しみ」は悪い気持ちだと思っていませんか?

ついつい、怒ったり泣いたりするのは良くないことだと思ってしまいますよね。

でも、心理学という「心のお勉強」の世界では、ネガティブな気持ちも決して悪いものではないと考えられているんです。

実は、どれも私たちが生きていくために必要な大切なサインなんですね。

喜・怒・哀・楽の4つの感情が、私たちにどんな大切なことを教えてくれているのか、一つずつ順番にのぞいてみましょう。

ワクワク嬉しい「喜」の気持ち

まずは、一番ポジティブな「喜(よろこび)」の気持ちからです。

テストで100点を取ったときや、ずっと欲しかったプレゼントをもらったとき、胸の奥から「やったー!」という気持ちがわきあがってきますよね。

この気持ちは、自分にとって何が大切で、何が価値のあることなのかを教えてくれるサインなんです。

「もっと頑張ろう!」「次も良い点を取りたいな!」と思わせてくれる魔法のパワーを持っています。

つまり、自分から進んで行動するエネルギーの源になってくれるんですね。

の気持ちがいっぱいあると、毎日の生活がキラキラと輝いて見えるかもしれませんね。

プンプン怒る「怒」の気持ちにも意味がある

次に、「怒(いかり)」の気持ちです。

お友達にズルをされたときや、自分が悪くないのに怒られたとき、「どうしてそんなことするの!」と頭に血が上りますよね。

怒ることは良くないと言われがちですが、実はとっても大切な役割があります。

怒りの気持ちは、自分や大切なものを守るためのアラームのようなものなんですね。

「それはダメなことだよ」「傷ついたよ」ということを、相手に伝えるための大切なサインです。

また、理不尽なことや不公平なことに気づかせてくれるセンサーでもあります。

だから、の気持ちを感じること自体は、全然悪いことではありません。

ただ、お友達を叩いてしまったり、ひどい言葉を言ったりするのはいけませんよね。

怒りのアラームが鳴ったら、「今、私は自分の心を守ろうとしているんだな」と気づいてあげることが大切なんですね。

シクシク悲しい「哀」の気持ちが教えてくれること

3つ目は、「哀(かなしみ)」の気持ちです。

大好きなペットとのお別れや、ずっと仲良しだったお友達が引っ越してしまうとき、胸がギュッと苦しくなりますよね。

涙がポロポロこぼれて、何もやる気が起きなくなってしまうかもしれません。

でも、この悲しみも、私たちにとってなくてはならないものなんです。

悲しみは、失ってしまった大切なものを見つめ直すための時間を作ってくれるサインなんですね。

思いっきり泣いて悲しむことで、少しずつ心のかさぶたが治っていくんです。

そして、自分が悲しい思いをしたからこそ、同じように悲しんでいるお友達を見たときに「大丈夫?」と声をかけてあげることができます。

悲しみを知ることで、人は相手の気持ちに寄り添えるようになると言われているんですよ。

だから、の気持ちがやってきたときは、無理に笑顔にならなくてもいいんですね。

ポカポカ心地よい「楽」の気持ち

最後は、「楽(たのしみ)」の気持ちです。

お休みの日に家族でピクニックに行ったり、おうちでゴロゴロしながら好きな漫画を読んだりしているとき、心がポカポカしますよね。

この気持ちは、心と体をリラックスさせて回復させるための大切なサインです。

ずっと緊張して頑張り続けていると、人間は疲れて電池切れになってしまいます。

でも、楽しい時間があるからこそ、疲れが吹き飛んで、明日も頑張ろうと思える魔法のおくすりになるんですね。

の気持ちは、私たちの心をふかふかのクッションのように柔らかく保ってくれるんです。

「喜」と「楽」ってどう違うのかな?

ここで、ちょっとした疑問が浮かんだ人もいるかもしれませんね。

「喜び」と「楽しみ」って、どちらもハッピーな気持ちで、なんだかとても似ていると思いませんか?

実はこの2つには、はっきりとした違いがあるんです。

簡単に言うと、喜びは「結果」に対するうれしさで、楽しみは「やっている最中」の心地よさなんですね。

例えば、運動会のリレーを想像してみてください。

一生懸命走って、見事1位でゴールテープを切ったとき!

このときに爆発するような「やったー!!」という強い気持ちが(喜び)です。

一方で、放課後に仲の良いお友達と一緒に「どうやったら速く走れるかな?」とワイワイ練習している時間。

このホワホワとした心地よい時間が(楽しみ)なんです。

つまり、喜びは瞬間的で、楽しみは長く続くという違いがあるんですね。

どちらのハッピーも、私たちの毎日に欠かせない素晴らしいスパイスだと思いませんか?

「喜怒哀楽が激しい」ってどんな人のこと?

大人の人たちが、「あの人は喜怒哀楽が激しいからね〜」とお話ししているのを聞いたことはありませんか?

これって、いったいどんな人のことを言っているのでしょう。

これは、気持ちのふり幅が大きくて、顔や態度にすぐ出る人のことを指しているんですね。

うれしいときは全力でピョンピョン跳びはねて喜び、怒るときは顔を真っ赤にしてプンプン怒る。

悲しいときは大声で泣いて、楽しいときはお腹を抱えて大笑いする。

そんなふうに、感情がとても豊かな人のことを言います。

「感情の起伏(きふく)が激しい」なんて言われたりもします。

ちょっと落ち着きがないように見えてしまうこともありますが、良いところもたくさんあるんですよ。

それは、何を考えているかわかりやすいから、親しみやすいということです。

嘘をつけない素直な性格なので、「一緒にいて面白いな」と思われることも多いんですね。

反対に、「あの人は喜怒哀楽がないね」と言うときは、気持ちをあまり顔に出さない、いつも落ち着いている人のことを言います。

冷たい人に見られがちですが、実は心の中ではいろんなことを深く考えている、とても冷静で大人っぽい人なのかもしれませんね。

人それぞれ、気持ちの出し方が違うというのも、人間の面白いところだと思いませんか?

順番が「喜→怒→哀→楽」になっているふしぎな理由

ところで、この4つの漢字、どうしてこの順番に並んでいるのか気になりませんか?

「哀楽喜怒」でも「怒喜楽哀」でも良さそうですよね。

実は、この「喜・怒・哀・楽」の順番には、私たちの人生のストーリーそのものが表されているのではないか、と考える人たちがいるんです。

どういうことか、ひとつの物語にして想像してみましょう。

まず、何かに挑戦してうまくいき、「やったー!」と(喜び)を感じます。

でも、続けているうちに、うまくいかない壁にぶつかったり、誰かに邪魔されたりして、「どうしてうまくいかないの!」と(怒り)がわいてきます。

その怒りがおさまったあと、「あんなこと言わなきゃよかった」「やっぱり自分には無理なのかな」と、深く落ち込んで(悲しみ)に包まれます。

けれども、じっくりと悲しんで心を見つめ直したあと、また少しずつ前を向いて歩き出します。

そして、最後には「やっぱりこれって楽しいな」「仲間と一緒にいると落ち着くな」という、穏やかな(楽しみ)の気持ちにたどり着くんです。

どうですか?

悲しみを乗り越えたら、また楽しい時間がやってくるという、とても素敵で希望のある順番になっていますよね。

昔の人たちは、こんなふうに人間の心が成長していく様子を、この4つの漢字の並び順に込めたのかもしれませんね。

そう考えると、この言葉がもっともっと魅力的に見えてきませんか?

どんなふうに使うの?学校やおうちでの楽しい使い方

言葉の意味や歴史がわかったところで、今度は実際に使ってみましょう!

毎日の生活の中で、どんなふうにこの言葉を使えばいいのか、3つのシチュエーションで楽しい例文をご紹介しますね。

きっと、明日からすぐに使ってみたくなりますよ。

学校生活でのシチュエーション

学校には、たくさんのお友達がいますよね。

授業中、休み時間、給食の時間など、毎日いろんなドラマが起きています。

そんな学校生活の中で、お友達の様子を見てこんなふうに言うことができますよ。

【例文1】

「けんたくんは、ドッジボールで勝つと大喜びして、負けると悔し泣きするから、本当に喜怒哀楽がはっきりしているよね!」

けんたくんは、とっても素直で元気な男の子なんですね。

こういうお友達がクラスに一人いると、気持ちがコロコロ変わって見ていて飽きないですよね。

【例文2】

「今日の図工の時間は、絵の具をこぼして怒られたり、きれいな色が作れて喜んだり、みんなの喜怒哀楽がいっぱいの一時間だったね。」

これは、クラス全体の色々な出来事をまとめて言っている例文です。

みんなと過ごす時間は出来事がいっぱいで、毎日がワクワクしますね。

おうちでの日常シチュエーション

お休みの日に、おうちでリラックスしているときにも、この言葉の出番がありますよ。

テレビを見ているときや、好きな本を読んでいるときの様子を思い浮かべてみてください。

【例文3】

「このアニメの主人公は、いつも喜怒哀楽が豊かで、見ているこっちまで元気になってきちゃうな!」

好きなキャラクターの表情が豊かなことって、アニメや漫画の大きな魅力ですよね。

本を読んだり映画を見たりして心が動くことも、大切な心の栄養になります。

【例文4】

「お母さんが見ているドラマ、笑ったり泣いたり、なんだか喜怒哀楽がすごくて忙しそうなお話だね。」

お母さんがテレビの前で、ティッシュを持って泣いたり、大笑いしたりしている様子が目に浮かびますね。

私たちは物語を通して、登場人物と一緒にいろんな気持ちを体験することができるんですね。

家族とのおしゃべりシチュエーション

夜ご飯を食べながら、家族みんなで今日あったことをお話しする時間。

そんなほっこりする時間にも、こんなふうに使えますよ。

【例文5】

「今日はテストで褒められて嬉しかったし、帰り道に転んで悲しかったし、なんだか喜怒哀楽がギュッと詰まった一日だったよ!」

一日の間に起きた色々な出来事を、家族に報告しているんですね。

その日にあったいろんな気持ちの出来事を、まとめて表現するのにぴったりの言葉です。

【例文6】

お父さん「お父さんの会社にも、喜怒哀楽が顔に出ない先輩がいるんだけど、今日初めて笑った顔を見られて嬉しかったんだ。」

普段は感情を表に出さない人が、ふと見せてくれた笑顔って特別ですよね。

家族でお話しすることで心がスッキリするし、相手の気持ちをもっと理解できるようになりますね。

感情が豊かなのはとってもすばらしいこと

ここまで、私たちの心の中にあるいろんな気持ちについてお話ししてきましたが、いかがでしたか?

喜怒哀楽という言葉には、ただの4つの気持ちだけでなく、人間の心の豊かさそのものが込められていることがわかりましたね。

大切なのは、自分のどんな気持ちも否定しないで、しっかりと感じてあげるということです。

「怒っちゃダメだ」「泣いちゃダメだ」と、自分の気持ちにフタをしてしまうと、心が苦しくなってしまいます。

うれしいときは全力で喜び、悲しいときは思いっきり泣く。

それが人間らしさであり、生きている証拠なんですね。

もし、ネガティブな気持ちで心がモヤモヤしたときは、「あ、今私の中で『怒』のアラームが鳴っているな」とか、「今は『哀』の時間でお休みしているんだな」と、客観的に見つめてみてください。

そうすることで、自分の心を上手にコントロールできるようになっていくはずです。

すべての気持ちがあなたの大切な一部であり、あなたを成長させてくれる宝物なんですよ。

だから、喜怒哀楽をたっぷり味わいながら、毎日を彩り豊かに過ごしていきたいですよね。

今日から自分の気持ちに気づいてみよう

さあ、これであなたも、人間の心についてちょっとだけ詳しい「心のハカセ」になれましたね!

もし、お友達が怒っていたり泣いていたりしたら、「あの人は今、喜怒哀楽のどの気持ちを感じているのかな?」と想像してみてください。

そして、自分自身の心が動いたときも、「あ、今とっても楽しい!これが『楽』の気持ちなんだ!」と、自分の心をのぞきこんでみるクセをつけてみましょう。

自分の気持ちを言葉にして伝えることができるようになると、お友達や家族との絆がもっともっと深まりますよ。

そして、相手の気持ちにも優しく寄り添えるようになれば、自分も相手ももっと好きになれるはずです。

今日お話しした喜怒哀楽という言葉のヒミツ、ぜひ学校のお友達やおうちの人にも教えてあげてくださいね。

「実はこの言葉の順番には、こんなストーリーが隠されているんだよ!」と話せば、みんな「へぇ〜!すごい!」と驚いてくれること間違いなしです。

明日からも、いろんな気持ちを大切にしながら、あなただけの素敵な毎日を描いていってくださいね!