四字熟語

自問自答(じもんじとう)の意味とは?由来・使い方・例文を小学生向けに解説

友達とけんかをしたあと、「あの言い方でよかったのかな?」「もっと優しく伝えられたかもしれない」と考えたことはありませんか?

誰かに質問されたわけではないのに、自分自身に問いかけ、心の中で答えを探すことがあります。

このように、自分に質問して、自分で答えることを表す四字熟語が「自問自答(じもんじとう)」です。

この記事では、自問自答の意味や読み方、漢字の成り立ち、由来と歴史、学校や家庭で使える例文、似た言葉との違いを、小学生にもわかりやすく解説します。

目次+

自問自答(じもんじとう)の意味とは?

自問自答とは、自分で自分に問いかけ、その問いに自分で答えることです。

読み方は「じもんじとう」です。

例えば、友達にきつい言い方をしてしまったとき、次のように考えることがあります。

「どうしてあんな言い方をしたのかな?」

「嫌な気持ちになって、つい強く言ってしまったからだ。」

このように、自分に質問して、自分なりに答えを考えることが自問自答です。

自問自答は、必ず声に出す必要はありません。

心の中で質問と答えを繰り返すことも含まれます。

小学生向けにひと言で説明すると?

自問自答とは、「自分に質問して、自分で答えを考えること」です。

例えば、こんな場面があります。

  • 「どうして今日は宿題が終わらなかったのかな?」と考える。
  • 「自分が本当にやりたいことは何だろう?」と問いかける。
  • 「この算数の解き方で合っているかな?」と考え直す。
  • 「次の試合ではどうすればうまくいくだろう?」と振り返る。

ただ迷ったり悩んだりするだけではなく、自分自身に問いかけて答えを考えることがポイントです。

自問自答の漢字にはどんな意味がある?

自問自答は、「自問」と「自答」に分けると意味を覚えやすくなります。

「自問」は自分自身に問いかけること

「自」は自分、「問」は問いかけることです。

つまり、「自問」は自分自身に質問することを意味します。

例えば、「どうして昨日は宿題を後回しにしたのだろう」と考えることです。

「自答」は自分で答えること

「自答」は、自分の問いに対して、自分で答えることです。

先ほどの質問に、「ゲームを先に始めてしまったからだ。今日は宿題から取り組もう」と答えを考えることが、自答に当たります。

「自問=自分に問いかける」「自答=自分で答える」。この二つを組み合わせると、自問自答の意味になります。

自問自答の由来と歴史

自問自答は、「自分に問う」という意味の「自問」と、「自分で答える」という意味の「自答」を組み合わせた言葉です。

特定の人物が登場する故事成語として説明するよりも、漢字の組み合わせから意味を理解するとわかりやすいでしょう。

室町時代の文献にも登場する

小学館『精選版 日本国語大辞典』には、1439年ごろの『杜詩続翠抄(としぞくすいしょう)』に見られる「自問自答」の使用例が掲載されています。

このことから、少なくとも室町時代には、日本語の文章で使われていたことがわかります。

ただし、1439年ごろに初めて作られた言葉だと断定できるわけではありません。

古い文献の用例は、その時代に言葉が使われていたことを知るための手がかりです。

現代でもよく使われる言葉

自問自答は、現代の小説や新聞、日常生活でも使われる言葉です。

例えば、進路や仕事の選択について悩み、自分の気持ちを確かめようとするときにも使われます。

昔から現在まで、自分自身に問いかけて考えることを表してきた言葉なのです。

自問自答の使い方と例文

自問自答は、迷ったとき、自分の行動を振り返るとき、難しい問題について考えるときなどに使います。

「自問自答する」「自問自答を繰り返す」「自問自答の末に決める」などが代表的な使い方です。

学校生活で使える例文

  • 「友達に言い過ぎてしまったのではないかと、帰り道で自問自答した。」
  • 「算数の難しい問題を解きながら、自問自答を繰り返した。」
  • 「本当にこの係をやりたいのか、自問自答してから立候補した。」
  • 「試合で失敗した理由を自問自答し、次の練習方法を考えた。」

家庭や日常生活で使える例文

  • 「お小遣いを何に使うべきか、自問自答した末に貯金することにした。」
  • 「なぜ約束を守れなかったのか、自問自答しながら反省した。」
  • 「本当に必要な買い物なのか、自問自答してから購入を決めた。」
  • 「将来どんな仕事をしたいのか、自問自答する時間を作った。」

大人の会話で使える例文

  • 「今の仕事を続けるべきか、自問自答を繰り返している。」
  • 「自分の判断は正しかったのか、何度も自問自答した。」
  • 「長い自問自答の末に、新しいことへ挑戦する決心をした。」

親子の会話で自問自答を覚えてみよう

例文1:友達とのけんか

子ども:「友達に強い言い方をしちゃった。どうすればよかったのかな。」

お母さん:「自問自答しているんだね。次はどんな言葉で伝えたい?」

子ども:「もう少し落ち着いて話してみるよ。」

例文2:習い事について

子ども:「ピアノを続けたいのか、少し迷っているんだ。」

お父さん:「どうして迷っているのか、自問自答してみるのもいいね。」

子ども:「練習は大変だけど、好きな曲を弾けるようになりたいんだ。」

例文3:作文を書くとき

子ども:「遠足の作文に何を書けばいいかわからないよ。」

お母さん:「一番楽しかったことは何だったか、自分に質問してみたら?」

子ども:「そうか。自問自答すると、書きたいことが見つかりそう!」

自問自答は作文や日記にも役立つ?

作文や日記を書くときに、自分へ質問する方法は役立つことがあります。

例えば、遠足の作文を書く場合を考えてみましょう。

  • 「遠足で何が一番楽しかった?」→「お弁当の時間!」
  • 「どうして楽しかった?」→「友達と一緒に食べられたから。」
  • 「そのとき、どんな気持ちだった?」→「うれしくて、思わず笑顔になった。」

こうして自分に問いかけることで、体験したことや気持ちを整理しやすくなります。

また、作文だけでなく、読書感想文や自由研究でも活用できます。

勉強でも自問自答を使ってみよう

例えば、算数で間違えた問題があったとします。

「どこで間違えたのかな?」

「計算の途中で数字を写し間違えていた。」

「次はどうすればいい?」

「答えを書いたあと、途中の式も確認しよう。」

このように、自分で質問を考えて答えていくと、間違いに気づくきっかけになります。

ただし、自問自答だけですべての問題が解決するわけではありません。

わからないことは調べたり、先生や家族に相談したりすることも大切です。

自問自答と反省・自己分析の違い

自問自答と似た場面で使われる言葉に、「反省」や「自己分析」があります。

自問自答|自分に問いかけて答える

自問自答は、自分で問いを立てて、その答えを考えることです。

例文:「将来の夢について、自問自答を繰り返した。」

反省|自分の行動を振り返る

反省は、自分の言動について振り返り、問題がなかったか考えることです。

例文:「友達にきつい言葉を使ったことを反省した。」

自己分析|自分の特徴を理解する

自己分析は、自分の得意なことや苦手なこと、考え方などを整理して理解することです。

例文:「自分の長所を知るために、自己分析をした。」

言葉 意味のポイント
自問自答 自分に問いかけて、自分で答える。
反省 自分の行動や考えを振り返る。
自己分析 自分の特徴や考え方を整理して理解する。

反省や自己分析をするときに、自問自答することもあります。

ただし、自問自答は過去の失敗について考えることだけに限りません。

自問自答と独り言の違いは?

独り言は、話す相手がいない状態で、一人で言葉を口にすることです。

例えば、「今日はいい天気だな」と一人でつぶやくことです。

一方、自問自答は自分に問いかけ、その問いに自分で答えることです。

例えば、「今日は何から勉強しよう?」「まずは算数から始めよう」と考える場合です。

つまり、独り言は一人で話すこと、自問自答は自分で問いと答えを考えることに特徴があります。

自問自答を声に出す場合もありますが、心の中で行う場合もあります。

自問自答の類語・似た意味の言葉

自省(じせい)

自分の行動や考え方を振り返り、間違いがなかったか確かめることです。

例文:「自分の言い方を自省した。」

内省(ないせい)

自分の心や考え方に目を向けて、振り返ることです。

例文:「一日の出来事を静かに内省した。」

熟考(じゅっこう)

物事について、十分に考えることです。

例文:「よく熟考してから答えを出した。」

いずれも自分で考えることに関係しますが、自問自答は、自分自身に問いかけて答える点が特徴です。

自問自答に反対語はある?

自問自答には、一般的に決まった反対語はありません。

ただし、自分で問いかけて答えることに対し、他人に質問したり、相手から答えを得たりすることは対照的な行動です。

質問(しつもん)

わからないことや知りたいことを、相手に尋ねることです。

例文:「わからない問題を先生に質問した。」

質疑応答(しつぎおうとう)

質問することと、それに答えることです。

例文:「発表のあとに質疑応答の時間があった。」

これらは自問自答と問いと答えの関係に共通点がありますが、厳密な反対語ではありません。

自問自答を英語で表すと?

自問自答は、英語でask oneself a question and answer itなどと説明できます。

「自分自身に質問し、それに答える」という意味です。

I asked myself why I made that mistake.

意味:「私はなぜその間違いをしたのか、自分自身に問いかけた。」

この英文は自分に問いかける場面を表しています。

質問に対する答えまで英語で表したい場合には、次のように言えます。

I asked myself why I made that mistake and found the answer.

意味:「私はなぜその間違いをしたのか自分に問いかけ、答えを見つけた。」

また、何度も自分に問いかける場合には、keep asking oneselfという表現も使えます。

自問自答の意味を3択クイズで確認しよう!

問題:「自問自答」の意味として、最も適切なのはどれでしょう?

  1. 先生からの質問に、すぐに正しく答えること。
  2. 友達と質問を出し合って、答えを競うこと。
  3. 自分自身に問いかけて、自分で答えを考えること。
答えと解説を見る

正解は③です!

自問自答は、自分で自分に問いかけ、その問いに自分で答えることです。

①は先生からの質問に答えているので、自問自答ではありません。

②は友達同士で質問を出し合っているので、自問自答とは違います。

③は、自分で問いを立てて答えを考えているので正解です。

「自分に問う」「自分で答える」という二つの言葉で覚えましょう。

自問自答についてのよくある質問(FAQ)

Q1. 自問自答の読み方は?

「じもんじとう」と読みます。

Q2. 自問自答は四字熟語なの?

はい。小学館『四字熟語を知る辞典』や、あすとろ出版『四字熟語の辞典』に収録されています。

Q3. 自問自答は声に出してもいいの?

はい。心の中で行うことも、声に出して自分で問いと答えを考えることもできます。

Q4. 自問自答は反省するときだけに使うの?

いいえ。過去の行動を反省するときだけでなく、将来の選択や、自分の気持ちを整理するときにも使えます。

Q5. 自問自答しても答えが見つからないときは?

無理にすぐ答えを出す必要はありません。時間を置いたり、情報を調べたり、家族や先生などに相談したりすることも大切です。

Q6. 自問自答と独り言は同じ意味?

同じではありません。

独り言は一人で話すことです。一方、自問自答は自分で問いかけ、その問いに自分で答えることです。

まとめ|自問自答とは自分で問いかけ、自分で答えること

自問自答の意味と使い方を振り返ってみましょう。

  • 読み方は「じもんじとう」。
  • 意味は、自分で自分に問いかけ、自分で答えること。
  • 「自問」は自分に問いかけること、「自答」は自分で答えること。
  • 1439年ごろの『杜詩続翠抄』にも使用例がある。
  • 「自問自答する」「自問自答を繰り返す」などの形で使う。
  • 作文や日記、勉強、将来のことを考えるときなどにも役立つ。
  • 似た言葉には「自省」「内省」「熟考」などがある。

自問自答を覚えるポイントは、「自分に質問して、自分で答えを考えること」です。

何かに迷ったときや、自分の気持ちを整理したいときには、自分自身に問いかけてみるのも一つの方法です。

ただし、答えがすぐに見つからなくても大丈夫です。

一人で考えることと、人に相談することの両方を大切にしながら、自分なりの答えを探してみましょう。

参考資料