四字熟語

一挙両得(いっきょりょうとく)ってどんな意味?

一挙両得(いっきょりょうとく)ってどんな意味?

「一挙両得(いっきょりょうとく)」という言葉を聞いたことはありますか?

なんだか漢字がたくさん並んでいて、少し難しそうに見えるかもしれませんね。

でも、実は私たちの毎日の生活の中で、とってもよく起こっている「ラッキーな出来事」を表す言葉なんですね。

たとえば、お母さんのお手伝いをしてお小遣いをもらえたうえに、お母さんから「ありがとう!」ってすごく感謝された!なんていう経験、もしかしたら皆さんにもあるかもしれませんね。

このように、一つのことをしただけで、いいことが二つも重なることって、なんだかすごく得した気分になりますよね。

今日は、大人も子どもも明日からつい使いたくなる、この素敵な言葉の秘密を、一緒に楽しくのぞいてみましょう。

きっと、「あ、これって昨日のあれと同じだ!」と気づいて、ワクワクするはずですよ。

ひとつの行動で、二つのいいことがあるってどういうこと?

ひとつの行動で、二つのいいことがあるってどういうこと?

それではさっそく、この言葉の本当の意味を一緒に見ていきましょうね。

漢字をよく見てみると、まるでパズルのように意味が隠されているんですよ。

まず、「一挙」というのは、「一つの行動を起こすこと」という意味があります。

そして、「両得」というのは、「両方(二つとも)手に入れること」という意味なんですね。

つまり、ひとつの行動をするだけで、二つの利益(いいこと)を手に入れることを言います。

一回のジャンプで、二つのリンゴを同時にゲットするような、そんなかっこいいイメージを思い浮かべてみてくださいね。

これって、なんだかすごくお得で、嬉しいことだと思いませんか?

ここで、「あれ?それって別の言葉でも聞いたことがあるような気がする……」と思ったあなた、とっても鋭いですね!

そうです、実は一石二鳥(いっせきにちょう)という言葉と、ほとんど同じ意味なんですよ。

一つの石を投げて、二羽の鳥を一緒に捕まえる、というあの言葉ですよね。

どちらも「一つのことで、二つのいいことがある」という同じ仲間なんです。

でも、もしかしたら驚くかもしれませんが、一石二鳥は、17世紀のイギリスの言葉から生まれたと言われているんですよ。

昔のイギリスの人が「一つの石で二羽の鳥を落とす」と言っていたのが、日本に伝わって四字熟語になったんですね。

それに対して、今回ご紹介する言葉は、もっと昔の中国からやってきたんです。

同じ意味なのに、生まれた国や時代が違うなんて、言葉の世界って本当に不思議で面白いですよね。

昔の中国の言葉から生まれたって本当?

昔の中国の言葉から生まれたって本当?

さて、ここからは少しだけタイムスリップして、この言葉がどうやって生まれたのか、その謎を探る冒険に出かけてみましょう。

昔の中国には、賢い人たちのお話がたくさん書かれた歴史の本がいっぱいあるんですね。

その中でも、この言葉のヒントになったと言われている3つのお話を、特別にこっそりご紹介しますね。

どれも、映画のワンシーンみたいでワクワクするお話ばかりですよ。

辞書の由来になっている「東観漢記」のお話

まず一つ目は、難しい辞書などにもよく書かれている『東観漢記(とうかんかんき)』という古い本のお話です。

今から約2000年前の中国という、気が遠くなるくらい大昔の出来事なんですよ。

その頃、耿弇(こうえん)という、とっても強くて頭のいい将軍がいました。

ある時、耿弇の軍隊は、二つの敵のグループに囲まれてしまいました。

「このままでは危ない!」とみんなが焦っている中で、耿弇はじっくりと考えて、ある作戦を思いつきました。

それは、わざと一つの敵のグループを強く攻撃して、その様子をもう一つの敵のグループに見せつけるという作戦だったんです。

するとどうでしょう!一つの敵をやっつけたのを見たもう一つの敵は、「うわぁ、あんなに強い軍隊には勝てない!」と怖がって、戦わずに逃げていってしまったんです。

この時のことを、耿弇は「一挙にして両つながら得るべし」と言ったんですね。

つまり、一度の攻撃で、二つの敵をまとめて倒すことができるという賢い作戦だったんです。

力任せに戦うのではなく、頭を使って一回の行動で大きな成果を出すなんて、本当にかっこいい将軍ですよね。

別の歴史書「晋書」にもヒントが隠されているんですね

二つ目のお話は、『晋書(しんじょ)』という別の歴史の本に書かれているエピソードです。

こちらは、晋という国があった時代のお話なんですよ。

その国に、束皙(そくせき)という名前の、とっても真面目で優しい役人さんがいました。

ある年、雨が全然降らなくて、農作物が育たずにみんな困っていました。

そこで、神様に「どうか雨を降らせてください!」とお願いする「雨乞い(あまごい)」の儀式をすることになりました。

でも、同じ時期に、国の大事なお祭りもやらなければいけなかったんです。

みんなは「雨乞いの儀式もして、お祭りもするなんて、忙しくて大変だなぁ」と悩んでいました。

そこで束皙は、「だったら、お祭りの時に、一緒に雨乞いのお祈りもしてはどうでしょうか?」と提案したんです。

「それなら、みんな集まっているからちょうどいいし、神様も喜んでくれるはずです!」と。

これを、一挙両得の策(ひとつの行動でふたつの願いを叶える作戦)と呼んだんですね。

これによって、ひとつの儀式で、雨乞いとお祭りの二つの願いを叶えることができました。

宿題と明日の学校の準備をいっぺんに終わらせて、たっぷり遊ぶ時間を作るような、そんな賢い工夫ですよね。

有名な「戦国策」の虎のお話もワクワクしますよ

三つ目のお話は、『戦国策(せんごくさく)』という、また別の有名な本に書かれているお話です。

これは、戦国時代という、とても古い時代の中国でのお話なんですよ。

卞荘子(べんそうし)という、とっても勇敢で強い人がいました。

ある日、二匹の凶暴な虎が、美味しそうな牛の大きなお肉をめぐって「ガウガウ!」と激しい喧嘩をしていました。

卞荘子は「よし、俺が今すぐ飛び込んでいって、二匹とも退治してやる!」と刀を抜いて走り出そうとしました。

でも、その時、隣にいた賢いおじいさんが彼を止めたんです。

「ちょっと待ちなさい。今、あの二匹の虎は美味しいお肉をめぐって、必死に戦っているでしょう?」

「そのうち、弱い方の虎は負けて死んでしまい、勝った方の虎も怪我をしてヘトヘトに疲れてしまうはずだ。」

「そうやって、生き残った傷だらけの虎を後からゆっくりと倒せば、君は一度も危ない目に遭わずに、二匹の虎をやっつけたことになるじゃないか。」

卞荘子がおじいさんの言う通りに待っていると、本当にその通りになり、簡単に二匹の虎を捕まえることができました。

これもまさに、一度の戦いで二匹の虎を同時に倒すという、一挙両得の素晴らしい作戦ですよね。

待つことも、時には立派な一つの行動になるんだなぁって、考えさせられますよね。

学校やおうちで使ってみよう!

さて、昔の中国のかっこいいお話を楽しんだ後は、いよいよ私たちの番です!

この言葉は、歴史の本の中だけの難しい言葉ではなくて、みんなの毎日の中にもたくさん隠れているんですよ。

学校や、おうちや、家族とのおしゃべりの中で、どんな風に使えるのか、一緒に想像してみましょうね。

明日からすぐに使いたくなるような、楽しい場面をいくつか用意しましたよ。

学校生活で使ってみるパターン

まずは、毎日通っている学校での出来事です。

学校には、一日に何回もチャンスが隠れているんですよ。

たとえば、お昼休みに、図書室へ借りていた本を返しに行くとしますよね。

その時に、ふと本棚を見ると、前からずっと読みたかった新しいマンガの歴史の本を見つけました!

「本を返しに来たついでに、ずっと探していた面白い本も借りられちゃった!これってまさに一挙両得だね!」

他にも、体育の時間にマラソンを頑張った時のことです。

「一生懸命走ったら、足が速くなっただけじゃなくて、応援してくれたクラスのみんなともっと仲良くなれたよ!これって一挙両得だなぁ」

このように、自分のためにもなり、周りのみんなのためにもなるという時に使うと、なんだか少し大人になったような気分になれますよね。

友達にも「おっ、かっこいい言葉知ってるね!」って驚かれるかもしれませんね。

おうちでの日常で使ってみるパターン

次は、おうちの中での出来事です。

実は、おうちの中は発見の宝庫なんですよ。

週末に、お風呂掃除を頼まれたとします。

最初は「えー、面倒くさいなぁ」と思うかもしれませんよね。

でも、いざスポンジを持ってゴシゴシ洗い始めると、泡がモコモコして水遊びみたいで楽しくなってきました。

しかも、ピカピカになったお風呂を見て、お母さんが「わあ、すごく綺麗!ありがとう!」と喜んでくれて、特別なお小遣いまでくれちゃいました!

「お風呂掃除で楽しく水遊びできたうえに、お小遣いまでもらえちゃった!ふふふ、これぞ一挙両得ですね」

こんな風に、お手伝いとご褒美の二つが同時にやってくる時に使うと、とってもハッピーな気持ちになりますよね。

次に何かお手伝いをする時は、「これをやったら、どんな二つのいいことがあるかな?」って探してみるのも楽しいかもしれませんね。

家族との会話で使ってみるパターン

最後に、家族みんなでお出かけする時や、おしゃべりしている時の出来事です。

家族で使うと、家族の絆を深める魔法の言葉になるんですよ。

たとえば、日曜日のお昼に、家族みんなでスーパーにお買い物に行くことになりました。

車で行くのもいいけれど、お父さんが「今日は天気がいいから、みんなで歩いて行こうか」と提案しました。

みんなでしりとりをしながら楽しく歩いてスーパーに着くと、お父さんが「いっぱい歩いて運動になったから、帰りにアイスクリームを買って食べながら帰ろう!」と言ってくれました。

「歩いてきたからお父さんのポッコリお腹の運動にもなったし、私たちは美味しいアイスが食べられるし、これって最高の一挙両得だよね!」

お父さんも「間違いないな!」と笑ってくれるはずです。

このように、家族みんなが笑顔になれる、最高の方法を見つけた時に、ぜひ元気よく言ってみてくださいね。

きっと、その日の夕ご飯の時にも「今日はいい日だったね」とみんなで笑い合えるはずですよ。

今日から使える魔法の言葉ですね

いかがでしたか?

漢字が四つ並んでいると少し難しそうに見えますが、意味を知ってみると、私たちの生活にぴったり寄り添ってくれる、とっても親しみやすい言葉だということがわかりますよね。

言葉を知ることは、世界を広げることなんだなぁと、私たちも改めて感じます。

一つの行動から、二つの嬉しい出来事を見つけること。

それは、ただの偶然ではなくて、毎日の生活をハッピーにするヒントを見つける、素晴らしい才能なんですよ。

この言葉を胸にしまっておけば、少し面倒くさいなと思う宿題やお手伝いでも、「もしかしたら、これをやったら後で良いことが二つあるかもしれない!」と、ちょっとだけワクワクした気持ちで取り組めるかもしれませんね。

みなさんもぜひ、一挙両得の達人になって、少ない力でたくさんのハッピーを見つける天才になってくださいね。

明日、学校に行ったら、さっそくお友達や先生に「ねえねえ、一挙両得って知ってる?」って得意げに話してみてください。

そして、おうちに帰ったら、お父さんやお母さんにも「今日のお手伝い、一挙両得だったよ!」と笑顔で伝えてみてくださいね。

きっと、その言葉を聞いたみんなも、「おおっ、すごいね!」と笑顔になって、さらにいいことがもう一つ増えちゃうかもしれませんよ。

言葉って、使えば使うほど自分のものになっていく、魔法の道具みたいなものです。

これからも、たくさんの素敵な言葉に出会って、毎日をもっともっと楽しくしていきましょうね!