
皆さんは「右往左往(うおうさおう)」という四字熟語を聞いたことがありますか。
テレビのニュース番組や、図書館で借りた本の中で、一度くらいは見かけたことがある人もいるかもしれませんね。
「右」と「左」という、私たちによく馴染みのある簡単な漢字が入っていますよね。
でも、これが合わさると、一体どんな意味の言葉になるのでしょうか。
なんだか、人があっちへ行ったりこっちへ行ったりして、迷子になっているような様子が思い浮かびませんか。
言葉の本当の意味や秘密を知ると、いつもの学校生活やおうちでの時間が少し楽しくなりますよね。
もしかしたら、皆さんの毎日の生活の中にも「右往左往」してしまう瞬間がたくさん隠れているかもしれません。
今日は、この言葉の意味や、大昔の日本から伝わってきた面白い歴史のストーリーを一緒に見ていきましょう。
きっと、記事を読み終わる頃には、明日から学校やおうちで誰かに使ってみたくてウズウズしてしまいますよ。
さあ、言葉の探検に出発しましょう。
パニックであわてふためく様子を表しているんですね

「右往左往」という言葉は、簡単に言うと、パニックになって、どうしていいか分からずあわてふためいている様子を表しているんですね。
何か予期せぬことが起きて、頭の中が真っ白になってしまい、落ち着きがなくなっている状態のことです。
ただ単に「右と左を行ったり来たりしている」という、運動のような意味ではないんですよ。
心の中がすごく焦っていて、「どうしよう、どうしよう!」とオロオロしている気持ちが隠れているのがポイントなんですね。
たとえば、急に予想していなかったトラブルや困ったことが起きたときを想像してみてくださいね。
「こっちに行けばいいのかな」「いや、あっちかもしれない」と、周りの人も一緒になってバタバタと動き回ってしまいますよね。
このように、状況が分からずに混乱して、みんなの秩序がない状態になってしまうことを「右往左往」と言うんですね。
これって、私たちもたまに経験することですよね。
焦っているときは、心臓がドキドキして、自分の行動が空回りしてしまうことも多いですよね。
そんな「困ってバタバタして、汗をかいているような状況」を、たった四つの漢字で短く表現できるなんて、四字熟語って本当に便利だと思いませんか。
きっと、皆さんもこれまでに何度か、そんな慌てた状態になったことがあるかもしれませんね。
大人も子どもも、人間である以上、みんな右往左往してしまう生き物なんですね。
漢字の意味と歴史のストーリーを紐解いてみましょう

ここからは、どうして「右」と「左」という方向の漢字が使われているのか、言葉の成り立ちを一緒に見ていきましょう。
歴史のロマンを感じられる、面白いストーリーが隠されているんですよ。
漢字を一つずつバラバラにして考えてみますね
まずは、四字熟語を作っている漢字そのものの意味を、一つずつ分解して考えてみましょう。
「右」と「左」は、もちろん私たちがいつも使っている方向のことですよね。
では、「往」という漢字には、一体どんな意味があるか分かりますか。
実は、「往」には「行く」や「向かう」という意味があるんですね。
つまり、「右に往き、左に往く」という動きをそのまま表している四字熟語なんですよ。
右へ行ったり、左へ行ったり、また右へ戻ったり。
これだけでも、なんだか人が落ち着きなくウロウロしている様子が、頭の中にありありと目に浮かんできますよね。
あちこちへ行き来して、どこへ行けばいいのか迷っている行動を、そのまま漢字四文字に閉じ込めたんですね。
とてもシンプルで、小学生の皆さんにも分かりやすい表現だと思いませんか。
でも、どうして単なる方向の動きが、「パニックになる」という感情の意味に繋がっていったのでしょうか。
そこには、日本の古い歴史と、昔の人々のリアルな体験が深く関わっているんですね。
次に、その秘密の扉を開けてみましょう。
始まりはなんと大昔の戦いの様子だったんですね
この言葉が広く使われるようになったのは、はるか昔の日本の歴史書からだと言われているんですよ。
実は、今から約800年以上も前の平安時代の終わり頃に書かれた「平治物語(へいじものがたり)」という本に、この言葉が登場するんですね。
平治物語というのは、源氏と平氏という有名な武士たちが激しく戦った「平治の乱」について書かれた、ワクワクするような歴史のお話なんですね。
その古い本の中に、「兵(つわもの)ども右往左往にはせちがひ…」という文章が出てくるんです。
これは、「鎧兜(よろいかぶと)を着た武士たちが、戦場の中で右へ左へと入り乱れて走り回っている」という激しい場面を描いているんですね。
戦場では、敵がいつどこから攻めて来るか分からず、みんながパニックになってしまいますよね。
「こっちへ逃げろ!」「いや、あっちに敵がいるぞ!」と、大勢の人が混乱して走り回っていたことでしょう。
命がけの戦いの中で、大勢の人々がパニックに陥って逃げ惑う大混乱の様子が、この言葉の本当の語源なんですね。
そんな大昔の武士たちの命がけのパニック状態から、今の私たちが使う言葉が生まれたなんて、とても驚きですよね。
歴史と私たちが普段使っている言葉が、こんな風に繋がっているなんて、不思議でワクワクしませんか。
今でもニュースや日常会話でよく使われているんですよ
昔の戦場の言葉だった「右往左往」ですが、現在でも私たちの周りでとてもよく使われているんですね。
武士の時代が終わっても、人間の「焦る気持ち」は変わらないのかもしれませんね。
たとえば、大きな地震などの災害があった時のテレビニュースを見たことがありますか。
「地震が起きた直後、駅の中では、たくさんの人が出口を探して右往左往していました」というようなニュースの言葉を聞いたことがあるかもしれませんね。
これは、たくさんの人がパニックになってしまって、どうしていいか分からずにウロウロしている様子を伝えているんですね。
また、大人の世界でも、急に会社のルールが変わって困ってしまった時なんかに、お仕事の現場でバタバタしている時にも使われます。
多くの人が入り乱れて、頭の中の整理がついていない大混乱の場面には、ぴったりの言葉なんですね。
戦場の激しいパニックが、現代では「日常のバタバタや混乱」を表す言葉として、ずっと生き続けているなんて面白いですよね。
言葉も人間と同じように、時代と一緒に少しずつ形を変えて成長しているのかもしれませんね。
似ている言葉や反対の言葉も一緒に知ってみませんか
右往左往の意味や歴史がわかってきたところで、少しだけ言葉の知識を広げる冒険に出てみましょうね。
他の言葉と比べてみることで、もっと深くイメージできるようになりますよ。
「左往右往」という言葉もあるって本当?
実は、右往左往とそっくりな言葉で、「左往右往(さおううおう)」という言い方もあるんですね。
「えっ、右と左の順番が入れ替わっただけじゃないの?」と思った皆さん、大正解ですよ。
辞書を引いてみると、「左往右往」もパニックになってウロウロすることを意味する言葉として、ちゃんと載っているんですね。
意味は右往左往とまったく同じなんですよ。
でも、私たちが普段生活している中では、「右往左往」の方が圧倒的にたくさん使われているんですね。
テレビのニュースや国語の教科書でも、「右往左往」を見る機会のほうがずっと多いはずです。
もし、お友達が「左往右往」と言い間違えそうになったら、「実はどっちも正解だけど、今は右往左往って言うことが多いんだよ」と優しく教えてあげるといいかもしれませんね。
ちょっとした豆知識として知っておくと、お友達や家族の前で鼻高々になれるかもしれませんよ。
もっとパニックな「周章狼狽」という言葉もあるんです
もう一つ、似ている意味を持つ難しい四字熟語を紹介しますね。
それは「周章狼狽(しゅうしょうろうばい)」という言葉です。
なんだか画数が多くて、見るからに難しそうな漢字ですよね。
これも、思いがけないことが起きて、ひどく慌てふためいてうろたえることを意味しているんです。
「周章」も「狼狽」も、どちらも「慌てる、パニックになる」という意味を持っているんですよ。
右往左往が「あちこち動き回る様子」に注目しているのに対して、周章狼狽は「心の中が激しく動揺していること」に注目しているんですね。
大人でもなかなか書けない難しい言葉なので、「こんな言葉もあるんだな」と頭の片隅に置いておくだけで十分ですよ。
反対の意味を持つかっこいい四字熟語もあるんですね
パニックになってバタバタ走り回る「右往左往」とは反対に、「どんなことがあっても全然慌てない」という言葉もあるんですよ。
その代表的なものが、「泰然自若(たいぜんじじゃく)」という四字熟語なんですね。
なんだか、漢字の響きからしてどっしりとかっこいい感じがしませんか。
これは、急なトラブルが起きても、冷静で落ち着き払っていて全く動じない様子を表しているんです。
「冷静沈着(れいせいちんちゃく)」という言葉も似たような意味ですよね。
右往左往してしまう人と、泰然自若としている人が並んでいたら、その違いがはっきりとイメージできると思いませんか。
右往左往している人は「わーっ、どうしよう!」と走り回っていて、泰然自若な人は「まあ、落ち着こうよ」とドシッと構えているんですね。
私たちはつい焦って右往左往してしまいがちですが、心の中にはいつも少しだけ泰然自若な自分を持っていたいものですよね。
そう考えると、言葉を通して自分たちの心の持ち方も学べるような気がしますね。
英語で表現するとどうなるか気になりますよね
日本語の四字熟語を、英語の言葉にしてみるとどうなるのでしょうか。
学校で英語の授業が好きな人もいるかもしれませんね。
英語では、「run about in confusion(混乱して走り回る)」という言い方で表現されることが多いんですね。
「confusion(コンフュージョン)」は「混乱」や「パニック」という意味なんですよ。
もっとパニックになっている様子を伝えたいときは、「run around like a headless chicken(頭のないニワトリのように走り回る)」なんていう、ちょっとびっくりするような面白い言い回しもあるんです。
海外の人たちも、パニックになってあちこち走り回る様子をユニークな動物の表現で例えているんですね。
国や文化が違っても、人間が慌てふためく様子は同じなんだなと思うと、なんだかクスッと笑ってしまいますよね。
言葉って本当に世界中で繋がっているんですね。
こんな時に使ってみましょうね
言葉の意味や歴史がしっかりわかったところで、次は私たちが普段の生活の中でどうやって使えばいいのかを見ていきましょう。
実は、小学生の皆さんの毎日の生活の中にも、右往左往してしまう場面がたくさん隠れているんですよ。
今回は、学校やおうちでよくある「クスッと笑えるような場面」を三つ紹介しますね。
皆さんも「あるある!私もやったことある!」と共感してくれるかもしれません。
学校生活でのあるあるパニック
学校に行くと、毎日いろんなことが起きますよね。
時には、ちょっとした忘れ物で大慌てしてしまうことはありませんか。
たとえば、図工の時間が始まる直前になって、「あ、絵の具セットを忘れた!」と気づいてしまった時のことを想像してみてください。
「大変だ!あと三分でチャイムが鳴るのに、絵の具がない!」
「隣のクラスの太郎くんに借りようかな?いや、太郎くんも今使ってるかも!」
「先生に正直に言おうかな?いや、やっぱり怒られちゃうかな?」
「どうしよう、どうしよう!」と、教室の中や廊下をウロウロ走り回ってしまいますよね。
こんな時は、まさにこの言葉がぴったりなんですよ。
「図工の直前に絵の具セットを忘れたことに気づいて、教室で右往左往してしまった。」
こんなふうに日記に書いたら、担任の先生も「慌てている様子がよく伝わるね。でも次は忘れ物に気をつけてね」と感心してくれるかもしれませんよ。
焦って頭が真っ白になって、行動が空回りしている様子がとってもよくわかりますよね。
でも、次は忘れ物をしないように前の日の夜にしっかり準備したいですね。
おうちの朝のバタバタ大騒動
朝の時間は、どこのおうちでも大忙しですよね。
目覚まし時計が鳴らなくて寝坊してしまった日なんかは、もう大変なことになってしまいます。
皆さんも、おうちの人が朝からバタバタ走り回っているのを見たことがありませんか。
お母さんが「あれ?車の鍵がない!どこに置いたっけ!?」と探し始めます。
お父さんも「僕のネクタイ、どこかで見なかった!?」と洗面所とリビングを行ったり来たりしています。
そして皆さんも「あ、今日の宿題のプリント、ランドセルに入れてないかも!」と大慌て。
家族全員が「時間がない!」と焦って、家の中をあっちへこっちへウロウロして、すれ違いざまにぶつかりそうになっていますよね。
そんなドタバタな面白い光景も、四字熟語で表現できるんですよ。
「寝坊した朝、家族みんなが忘れ物を探して家の中で右往左往していた。」
このように使うと、家族全員の慌てふためいている情景が、一言でパッと目に浮かびますよね。
大勢の人が一斉にパニックになって、おうちのなかの秩序がなくなっている状態を、楽しく表現できるんです。
皆さんも、おうちがバタバタしている時に「あ、今みんな右往左往してるな」とこっそり心の中で思ってみると、少しだけ自分は落ち着けるかもしれませんよ。
家族でお出かけ!迷子になってしまったとき
週末のお休みの日に、家族みんなで大きなショッピングモールや遊園地に遊びに行くのって楽しいですよね。
でも、人がたくさんいる広い場所では、たまにハプニングも起きてしまいます。
お父さんが、トイレに行ったきり戻ってこなくて、迷子になってしまうことってありませんか。
お母さんが「お父さん、遅いわね。どこに行っちゃったのかしら」とキョロキョロしています。
皆さんも「お父さーん!」と呼びながら、フードコートの周りを探しますよね。
スマホに電話をかけても、お父さんは周りの音で気づいてくれません。
「右のスポーツ用品のお店かな?いや、左のゲームセンターにいるのかも!」と、広い会場をあっちこっち探し回ります。
そんな場面では、こう使ってみましょうね。
「迷子になったお父さんを探して、ショッピングモールの中で右往左往してしまったよ。」
こう言うと、「どこに行けばいいか分からなくて、オロオロしながら探し回ったんだな」という気持ちが、聞いた相手にしっかり伝わるんですね。
お出かけ先で道に迷ったときや、待ち合わせ場所がわからなくて困っているときは、まさにこの言葉の出番なんですね。
状況がつかめずに、まごつきながら動き回る経験は、大人になってもよくあることなんですよ。
言葉の意味と使い方のポイントをおさらいしましょう
ここまで、たくさんのストーリーや例文を一緒に見てきましたね。
最後に、もう一度大切なポイントをわかりやすく整理してみましょう。
まず、一番大切だったのは意味ですよね。
「右往左往」は、パニックになって慌てふためき、どうしていいか分からずあちこち動き回る様子を表しているのでしたね。
ただ「行ったり来たり」しているわけではなく、「焦っている気持ち」や「空回りしている状態」がセットになっているのがポイントでした。
そして、その由来は古い歴史にありましたね。
平安時代の終わりの「平治物語」に描かれた、戦場で武士たちがパニックになって逃げ惑う大混乱の場面から生まれた言葉なんですね。
昔の命がけの戦いの様子が、今の私たちの日常のバタバタにも当てはまるなんて、とてもロマンを感じますよね。
使う時の注意点としては、この言葉は「困っている時」や「ネガティブに焦っている時」に使うのが自然だということです。
嬉しい時や楽しい時にはあまり使わないので、そこだけ気をつけてくださいね。
明日から早速、楽しく使ってみませんか
いかがでしたか。
「右往左往」という四字熟語が、なんだかとても身近で楽しい言葉に感じてきたのではないでしょうか。
四字熟語って、漢字だけを見ると難しそうに感じるかもしれませんが、中身のストーリーを知ってみると、私たちの毎日の生活にぴったりの言葉ですよね。
言葉の意味を知ると、自分の気持ちや周りの様子を、もっと上手に伝えられるようになるんです。
「焦ってバタバタする」と言うよりも、「右往左往しちゃった」と言うだけで、なんだか少し大人になったような、かっこいい気分になれますよね。
もし明日、学校で忘れ物をしてパニックになっているお友達がいたら、心の中でこっそり「あ、右往左往しているな」と優しく見守ってみてくださいね。
そして、自分自身が困ってあわててしまった時には、「いけない、いけない。右往左往しないで、一呼吸おいて落ち着こう」と思い出してみてください。
そうすれば、きっと泰然自若なかっこいい自分にすぐ戻れるはずですよ。
ぜひ、おうちの人やお友達との会話の中で、楽しみながらこの言葉を使ってみてくださいね。
言葉の冒険は、これからもまだまだ続きますよ。