四字熟語

馬鹿正直(ばかしょうじき)ってどんな意味?

馬鹿正直(ばかしょうじき)ってどんな意味?

こんにちは!

皆さんは、「正直」という言葉を聞いて、どんなイメージを持ちますか?

嘘をつかないことって、とっても大切ですよね。

でも、お友達や家族とお話しているときに、「もっと上手に言えばよかったな」とか、「そんなことまで言わなくてもいいのに!」なんて思ったことはありませんか?

実は、言葉の世界には馬鹿正直(ばかしょうじき)という面白い言葉があるんですね。

「正直」という立派な言葉に、「馬鹿」という言葉がくっつくなんて、一体どういうことなのでしょうか?

これって気になりますよね。

もしかしたら、私たちの周りにも、そんな人がいるかもしれませんね。

今日は、大人も子どもも思わず「へぇ〜!」と言ってしまうような、この言葉の秘密について、一緒に探検してみましょう!

どんな意味があるの?

どんな意味があるの?

まずは、この言葉がどんな意味を持っているのかを見ていきましょう。

馬鹿正直とは、ひとことで言うと、正直すぎて融通がきかないことや、要領が悪いほど自分の気持ちをそのまま伝えてしまうことという意味なんですね。

もう少しわかりやすく説明しますね。

「正直」というのは、嘘をつかないことや、ごまかさないことです。

これは、とっても素晴らしいことですよね。

でも、その「正直さ」が強すぎて、まわりの空気を読めなかったり、状況に合わせた行動ができなかったりするときに、この言葉が使われるんですね。

たとえば、本当のことを言うと相手を傷つけてしまうかもしれない場面ってありますよね。

そんなときでも、一切の嘘をつかずに思ったことを全部口に出してしまうような人のことを、おろかと思えるほど正直という意味を込めて呼んだりするんですね。

私たちが生活していく中では、時には優しい嘘をついたり、少し言葉を柔らかくして言ったりすることも必要だったりします。

でも、それができずに、いつでも100パーセントの本当の気持ちをぶつけてしまうんですね。

きっと、その人にはまったく悪気はないんだと思います。

ただ、ルールや事実をそのまま守ろうとするあまり、少し不器用になってしまっているんですね。

嘘をつかないという点では長所なのですが、まわりとのやり取りでは短所になってしまうこともある、ちょっと不思議な言葉ですよね。

読者の皆さんも、「あ、あの時の私かも!」なんて思い当たることがあるかもしれませんね。

どうして「馬鹿」という言葉がくっついているの?

どうして「馬鹿」という言葉がくっついているの?

意味はわかりましたが、ここで一つの疑問が浮かびますよね。

「正直」という良い言葉に、どうして「馬鹿」というあまり良くない言葉がくっついているのでしょうか?

これって、とっても気になりますよね。

実は、この言葉の成り立ちには、面白い秘密が隠されているんですね。

一緒に、言葉の歴史をさかのぼってみましょう!

そもそも「馬鹿」ってどこから来た言葉なの?

私たちが普段何気なく使っている「馬鹿」という言葉。

実は、この言葉がどこから来たのかには、いくつかのお話があるんですね。

一番有名なのは、昔の中国の歴史が書かれている「史記」という本の中のお話です。

昔々、中国に「趙高(ちょうこう)」という、とっても偉くて怖い家来がいました。

趙高は、王様に自分の言うことを聞かせようとして、あるテストを考えたんですね。

それは、王様の前に一匹の「鹿」を連れてきて、「これは立派な『馬』でございます」と言ってプレゼントすることでした。

王様はびっくりして、「いやいや、これは鹿だろう?」と言いました。

でも、趙高はまわりの家来たちにも「これは馬だよね?」と聞いたんですね。

趙高を恐れていた家来たちは、本当は鹿だとわかっていても、嘘をついて「はい、立派な馬です!」と答えました。

でも、中には嘘をつけずに「いいえ、それは鹿です」と本当のことを言った家来もいました。

趙高は、後になってから、本当のことを言った家来たちをこっそり罰してしまったんですね。

このお話から、「鹿を指して馬と為す(しかをさしてうまとなす)」という言葉が生まれ、そこから今の言葉ができたと言われているんですね。

これって、とっても怖いお話ですが、歴史って面白いですよね。

他にも、遠いインドの言葉であるサンスクリット語で「愚か」を意味する「モハ」という言葉が、日本に伝わって漢字が当てられたという説もあるんですよ。

言葉の歴史って、海を越えてつながっているんですね。

「正直」が度を越すとどうなるの?

さて、言葉の由来がわかったところで、どうしてそれが「正直」とくっつくのかを考えてみましょう。

先ほどの中国のお話に出てきた、本当のことを言ってしまった家来たちのことを思い出してみてください。

彼らは、嘘をつきませんでした。

それは、人としてはとっても正しい行動ですよね。

でも、そのせいで怖い人から罰を受けてしまったのです。

もし、あの時少しだけ融通をきかせて、黙っていたり、適当に話を合わせていたりすれば、怖い目に遭わずに済んだかもしれませんよね。

つまり、正しいことでも、状況を考えずに突き通してしまうと、自分が損をしたり、トラブルになったりしてしまうということなんですね。

昔の人たちは、そんな様子を見て、「あいつは正直すぎるから、かえって損をしているな。少しおろかだな」と感じたのかもしれません。

だから、「度が過ぎる」という意味を込めて、この言葉を作ったのだと考えられています。

「嘘をつかない」という美しい心が、時には「空気が読めない」とか「要領が悪い」という風に見えてしまうなんて、なんだか少し切ない気もしますよね。

でも、それくらい真っ直ぐな人のことを、周りの人はどこか憎めない気持ちで見ていたのかもしれませんね。

そう思いませんか?

どんな風に使うの?楽しい具体例で見てみよう

それでは、ここからは実際にどんな場面でこの言葉が使われるのかを見ていきましょう。

皆さんの毎日の中で起こりそうな、3つのシチュエーションをご用意しました。

きっと、「あるある!」と笑ってしまうと思いますよ。

学校でのシーン:お掃除の時間のたかし君

ある日の放課後、たかし君のクラスではお掃除の時間がありました。

でも、何人かの男の子たちがホウキを振り回して遊んでいて、まったくお掃除をしていませんでした。

そこへ、担任の先生がやってきて言いました。

「みんな、ちゃんとお掃除しなさい!さっき遊んでいたのは誰ですか?」

遊んでいた男の子たちは、下を向いて黙っています。

他の子たちも、「言ったら可哀想かな」と思って口をつぐんでいました。

すると、たかし君が元気よく手を挙げて言いました。

「はい!けんた君と、しょうた君と、だいき君が、ホウキでチャンバラごっこをして遊んでいました!」

先生は「教えてくれてありがとう」と言いましたが、遊んでいた3人はたかし君をジロッと睨みました。

たかし君は、まったく嘘をついていませんよね。

正しいことを言ったのに、お友達との関係が少し気まずくなってしまいました。

こんなとき、周りの人は「たかし君って、本当に馬鹿正直だよね」と思うかもしれませんね。

もう少しだけ、お友達をかばってあげる優しさがあっても良かったのかもしれませんね。

おうちでのシーン:おやつを食べるさくらちゃん

休日の午後、さくらちゃんのおうちに、遠くに住んでいるおばあちゃんが遊びに来ました。

おばあちゃんは、「さくらちゃんが好きだと思って、珍しいお菓子を買ってきたのよ」と、嬉しそうにお土産を渡してくれました。

さくらちゃんは「わぁ、ありがとう!」と言って、さっそく包み紙を開けて一口パクリと食べました。

おばあちゃんが「どう?美味しい?」とニコニコしながら聞くと、さくらちゃんは満面の笑みでこう答えました。

「ううん!あんまり美味しくない!私、これ嫌いな味!」

これを聞いたお母さんは、顔を真っ青にして慌てました。

「こら、さくら!おばあちゃんがせっかく買ってきてくれたのに、なんてこと言うの!」

でも、さくらちゃんはキョトンとしています。

だって、本当に美味しくなかったから、本当のことを言っただけなんですもの。

嘘をついて「美味しい」と言うのは、いけないことだと思っていたんですね。

この時のさくらちゃんも、まさに相手の気持ちを考えずに本当のことを言ってしまうという状態です。

お母さんは後で、「あなたは本当に馬鹿正直なんだから。おばあちゃんが悲しむでしょ?」と優しく教えたそうです。

嘘をつかないことも大事ですが、相手への思いやりも大切だとわかるエピソードですよね。

家族との会話:お母さんの髪型のひみつ

最後は、お父さんとお母さんの会話です。

ある日、お母さんが美容室に行って、髪型を新しく変えて帰ってきました。

いつもより少し短く切って、パーマもかけています。

お母さんは、鏡の前でウキウキしながら、仕事から帰ってきたお父さんに聞きました。

「ねえねえ、髪切ったの!どうかしら?似合う?」

お父さんは、お母さんの顔をジッと見つめて、真面目な顔でこう答えました。

「うーん、俺は前の方が若く見えて良かったと思うよ。今のは少し老けて見えるね。」

その瞬間、おうちの中の空気がピーンと凍りつきました。

お母さんは怒ってプイッと向こうに行ってしまい、その日の晩ごはんは、お父さんの分だけ少し少なかったそうです。

お父さんは嘘がつけない性格で、心からそう思ったから言っただけなんですね。

でも、こんな場面では、「すごく似合ってるよ!」とか、「新しい髪型も素敵だね!」と言ってあげるのが、夫婦の平和を守るためのルールですよね。

こんなお父さんのことを、「うちのお父さんは馬鹿正直すぎて困るのよ」とお母さんはお友達に愚痴をこぼしているかもしれませんね。

皆さんのご家族にも、こんな風に真っ直ぐすぎる人はいませんか?

なんだか、少し笑ってしまいますよね。

似ている言葉「愚直(ぐちょく)」との違いはなに?

さて、この言葉についてだいぶ詳しくなってきましたね。

ここで、もう一つ気になる言葉を紹介します。

テレビや新聞などで、「愚直(ぐちょく)」という言葉を聞いたことはありませんか?

漢字を見ると、どちらも少し似た雰囲気を持っていますよね。

この二つの言葉には、どんな違いがあるのでしょうか?

愚直ってどういうこと?

「愚直」という言葉も、辞書で引くと「正直すぎて気が利かないこと」と書かれています。

意味としては、ほとんど同じなんですね。

「愚」という字には「おろか」という意味があるので、成り立ちもよく似ています。

でも、使われる場面が少し違うんです。

「愚直」は、「不器用だけれど、一生懸命にコツコツと真面目に頑張る」という、良い意味で使われることがとても多いんですね。

たとえば、「彼は毎日、愚直に練習を続けている」という風に使います。

これは、「彼はとっても努力家で素晴らしいですね!」と褒めている言葉になるんです。

どっちを使えばいいの?

意味は同じなのに、どうしてこんな風に違いが出るのでしょうか?

実は、私たちが今日勉強している言葉は、どちらかというと「少しからかったり、あきれたりする気持ち」が含まれることが多いんですね。

「あいつは本当に融通がきかないなぁ」と、少しマイナスなイメージで使われることが多いのです。

毎日のニュースを作る新聞社の校閲(こうえつ)のプロの方たちも、この二つの言葉の使い分けには気をつけているそうです。

「愚直」は褒め言葉として使えるけれど、他の人に使うときは少し気をつけないといけないよ、と教えてくれています。

だから、もしお友達が一生懸命頑張っている姿を褒めたいときは、「愚直に頑張っているね」と言ってあげると素敵かもしれませんね。

逆に、「どうしてそんなに空気が読めないの!」と笑いながらツッコミを入れたいときは、今日の言葉の出番というわけです。

言葉って、似ているのに使い方で全然違う印象になるから、本当に不思議ですよね。

外国の言葉ではどう表現するの?

日本では、正直すぎることを少しからかうような表現があることがわかりました。

それでは、外国の人たちはどう考えているのでしょうか?

英語にも、同じような気持ちを表す言葉があるのか気になりますよね。

行き過ぎた正直さを表す英語

実は、英語の世界にも、同じような意味を持つ表現がたくさんあるんですね。

一番シンプルでわかりやすいのは、too honest という言葉です。

「too」は「〜すぎる」、「honest」は「正直」という意味なので、そのまま「正直すぎる」という意味になります。

他にも、もう少し面白い表現があります。

たとえば、honest to a fault という表現です。

「fault」というのは、「欠点」や「悪いところ」という意味です。

つまり、「欠点になってしまうくらい正直」という意味なんですね。

これは、今日のテーマにピッタリだと思いませんか?

さらに、少し怖い表現として、brutally honest という言い方もあります。

「brutally」は「残酷なほど」という意味です。

相手が傷つくのがわかっているのに、ズバッと本当のことを言ってしまうような人のことを、こんな風に呼んだりするんですね。

こうして見てみると、日本だけでなく世界中の人たちが、「嘘をつかないのは良いことだけど、度が過ぎるとちょっと困っちゃうよね」と感じていることがわかります。

人間って、どこの国に住んでいても、感じることは同じなのかもしれませんね。

おさらいしてみよう!言葉のまとめ

さあ、ここまで色々な角度から、この言葉について探検してきました。

最後に、もう一度しっかりとおさらいをしておきましょう。

この言葉の意味は、「正直であることが度を越していて、状況に合わせた行動ができないこと」でしたね。

長所としては、嘘をつかない、裏表がない、とっても誠実な心を持っているということです。

でも短所としては、融通がきかない、空気が読めない、相手を傷つけてしまうことがある、ということでした。

「正直さは美徳だけれど、度を越すと不器用さになってしまう」というのが、この言葉の一番大事なポイントなんですね。

そして、同じような意味を持つ「愚直」という言葉は、もっと「真面目にコツコツ頑張る」という良い意味で使われることが多いということも学びました。

言葉の由来である、中国の歴史のお話も楽しかったですよね。

嘘をつかずに本当のことを言ってしまった家来たちの姿を思い出すと、この言葉の奥深さがよくわかる気がします。

明日からさっそく使ってみよう!

今日一緒に学んだ言葉、皆さんはどう感じましたか?

「正直」であることは、これからもずっと大切にしていきたい素晴らしい心です。

でも、もしお友達や家族とお話していて、「あ、今のは本当のことだけど、もう少し優しく言えばよかったかな」と思ったら、今日の言葉を思い出してみてくださいね。

そして、まわりに「本当のことしか言えなくて、いつも損をしている不器用な人」がいたら、「あの人は本当に馬鹿正直だなぁ」と、少し優しい気持ちで見てあげてください。

きっと、その人にはまったく悪気はなくて、ただ心が真っ白なだけなんですから。

明日、学校やおうちで、何かハプニングがあったら、ぜひ「それって馬鹿正直じゃない?」と使ってみてくださいね。

言葉の意味や由来をお友達やお父さん、お母さんに教えてあげたら、きっと「へぇ〜!物知りだね!」とびっくりされると思いますよ。

言葉をたくさん知ると、毎日がもっと楽しくなります。

これからも、身の回りの面白い言葉をたくさん見つけていきましょうね!