四字熟語

異口同音(いくどうおん)ってどんな意味?

異口同音(いくどうおん)ってどんな意味?

家族でテレビを見ていて、みんなが同時に同じツッコミを入れた!なんてこと、ありませんか?

クラスのみんなで「今日の給食、サイコー!」と同じ気持ちになって、大盛り上がりしたことはありませんか?

そういう、みんなの心がピタッとそろった瞬間って、なんだか嬉しくなりますよね。

実は、そんな「みんなが同じことを言う」様子を表す、ぴったりの四字熟語(よみがな)があるんですね。

それが異口同音(いくどうおん)です。

「口がちがうのに、同じ音?」って、ちょっと不思議な漢字が並んでいますよね。

もしかしたら、どうしてこんな漢字を書くのか、気になった方もいるかもしれませんね。

言葉の成り立ちを知ると、まるで謎解きみたいでとってもワクワクするんですよ。

今回は、この言葉に隠された面白い秘密を、一緒に楽しくひも解いていきましょう。

大人も子どもも、「へぇ〜!」と思わず言ってしまうようなお話がたくさん待っていますよ。

みんなの声が一つにそろうことってありますよね?

みんなの声が一つにそろうことってありますよね?

まずは、この言葉がどんなことを表しているのか、一緒に見ていきましょう。

難しく考えなくても大丈夫ですよ。

みなさんの毎日の中にも、きっと似たような場面がたくさん隠れているはずですからね。

どんな気持ちを表す言葉なのでしょうか?

この四字熟語は、たくさんの人が口をそろえて、みんなで同じことを言うことを表しているんですね。

たとえば、クラスで「次の遠足、どこに行きたい?」と先生が聞いたとしますよね。

そのとき、みんなが「遊園地がいい!」と大きな声で答えたら、どうでしょうか。

みんなの意見が見事にそろっていますよね。

こういう、たくさんの人の意見や気持ちがぴったりと一致したときに使う言葉なんですね。

一人や二人が同じことを言うだけではなくて、「大勢の人がいっせいに」というところがポイントなんですよ。

みんなの心が自然に一つになったような、そんな不思議なパワーを感じる言葉ですよね。

ちなみに、この言葉の読み方は、一般的には「いくどうおん」と読みます。

でも、もしかしたら「いこうどうおん」と読む人もいるかもしれませんね。

実は、辞書によっては「いこうどうおん」という読み方も紹介されているんです。

どちらも間違いではないので、安心してくださいね。

また、この言葉は漢字のお勉強の目安として、漢検5級くらいで登場することが多いんですよ。

小学校で習う漢字ばかりなので、きっとすぐに覚えられると思いますよ。

満場一致(まんじょういっち)とは何がちがうの?

みんなの意見がそろうという意味の言葉に、「満場一致」というものがありますよね。

もしかしたら、ニュースなどで聞いたことがあるかもしれませんね。

「満場」というのは、その場所にいる人たち全員、という意味です。

「一致」は、ぴったりとそろうことですね。

つまり、その場にいる全員の意見がそろうことを表しています。

この二つの言葉はとてもよく似ていますが、少しだけニュアンスがちがうところがあるんですね。

「満場一致」は、学級会などのきちんとした話し合いで、全員が賛成したときによく使われます。

一方で、今回のテーマになっている四字熟語は、もっと自然にみんなが口に出して同じことを言う様子を強く表しているんですね。

話し合いの結果というよりも、「思わずみんなの声がそろっちゃった!」というような、元気な声が聞こえてくるような気がしませんか?

似ている言葉でも、使う場面を少し変えてみると、言葉の表現が豊かになって楽しいですよね。

他にも、「異体同心(いたいどうしん)」という言葉もあるんですよ。

これは、体は別々(異体)だけれど、心は一つ(同心)という意味ですね。

これも、みんなの気持ちが一つになることを表す素敵な言葉ですよね。

反対の意味の言葉も知っておきましょう

みんなの意見がそろう言葉があるなら、意見がバラバラになってしまう言葉もあるのでしょうか?

気になりますよね。

たとえば、「賛否両論(さんぴりょうろん)」という言葉があります。

これは、賛成する人と反対する人がいて、意見が二つに分かれてしまっている状態ですね。

他にも、シンプルに「意見が割れる」という言い方もしますよ。

クラスで「遊園地に行きたい人!」と「動物園に行きたい人!」で、半分ずつに分かれてしまったら、どうしようか迷ってしまいますよね。

そんなときは「みんなの意見が割れちゃったね」なんて言ったりします。

言葉には、いつも「反対の意味」を持つ言葉が隠れていることが多いんですね。

セットで覚えておくと、もっと言葉の世界が広がって楽しいかもしれませんよ。

どうしてこの漢字を書くのでしょうか?

どうしてこの漢字を書くのでしょうか?

さて、ここからは少し漢字の謎解きに挑戦してみましょう。

四つの漢字が並んでいますが、それぞれどんな意味を持っているのでしょうか?

じっくり見ていくと、昔の人の豊かな想像力が見えてきて、とっても面白いんですよ。

漢字を二つに分けて考えてみましょう

四字熟語は、最初の二文字と、後の二文字に分けて考えると、意味がわかりやすくなることが多いんですね。

今回も、「異口」と「同音」の二つに分けて、一緒に考えてみましょう。

パズルを解くみたいで、なんだかワクワクしてきませんか?

「異口」はどんな意味なのでしょうか?

最初の二文字は「異」と「口」ですね。

「異」という漢字は、「ことなる」とか「ちがう」という意味を持っています。

「口」は、私たちがごはんを食べたり、おしゃべりをしたりする「くち」のことですね。

では、「ちがう口」とは、どういう意味だと思いますか?

もしかして、おばけのようにいろんな形の口がある、ということでしょうか?

違いますよね、少しびっくりしてしまったかもしれませんね。

ここでの「ちがう口」というのは、別々の人たちの口という意味なんです。

Aさんの口、Bさんの口、Cさんの口……というように、たくさんの人たちがそれぞれ持っている口のことなんですね。

「別々の人たち」ということを、あえて「ちがう口」と表現しているところが、とってもオシャレだと思いませんか?

漢字って、本当に面白いですよね。

「同音」はどんな意味なのでしょうか?

後半の二文字は「同」と「音」ですね。

「同」という漢字は、「おなじ」という意味です。

「音」は、ピアノやギターの「おと」という意味もありますが、ここでは少しちがう意味で使われているんですね。

ここでの「音」は、口から出る声や言葉、そして意見という意味を持っています。

つまり、「同音」というのは、「おなじ言葉」や「おなじ意見」ということになりますね。

前半の「異口」と合わせてみると、どうなるでしょうか。

「別々の人たちの口から、おなじ言葉が出てくる」という意味になりますよね。

たくさんの人が、いっせいに同じ意見を言っている様子が、目に浮かんでくるのではないでしょうか。

たった四つの漢字で、そんなににぎやかな場面を表現できるなんて、すごいことですよね。

いつごろから使われている言葉なのでしょうか?

この言葉の意味や漢字の秘密がわかってくると、今度は「誰が最初に言い出したの?」と気になりませんか?

昔からある言葉だというのはなんとなくわかりますが、いったいどれくらい昔なのでしょうか。

ここからは、少しだけタイムトラベルをして、言葉の歴史を探る旅に出かけてみましょう。

遠い昔の中国から伝わってきたんですね

実は、この四字熟語は、日本で生まれたものではないんですね。

はるか昔の中国から、海を渡ってやってきた言葉だと言われています。

なんと、今から約1600年以上も前の中国で使われていた記録が残っているんですよ。

1600年前と言われても、ちょっと想像がつかないくらい昔ですよね。

その頃の中国は、東晋(とうしん)と呼ばれる時代でした。

そこには、葛洪(かっこう)さんという、とっても賢い人がいたんですね。

葛洪さんは、『抱朴子(ほうぼくし)』というタイトルの、少し難しい本を書きました。

他にも、『宋書(そうしょ)』という歴史の本にも、この言葉の元になる表現が登場しているそうです。

昔の中国の人たちも、たくさんの人が同じ意見を言うのを見て、「おおっ、別々の口から同じ音が出ているぞ!」と驚いたのかもしれませんね。

そんな大昔の人が考えた言葉を、今の私たちがそのまま使っているなんて、なんだかロマンチックだと思いませんか?

言葉って、長い時間を超えて大切に受け継がれていく宝物なんですね。

日本では室町時代の本に登場しています

中国で生まれた言葉が、日本にやってきて、日本の人たちにも使われるようになりました。

日本の古い本を調べてみると、室町時代に作られた辞書に、この言葉が載っていることがわかっているんですよ。

その辞書は、『文明本節用集(ぶんめいぼんせつようしゅう)』という名前です。

なんだか難しそうな名前ですよね。

室町時代といえば、金閣寺や銀閣寺が建てられたりした、あの時代です。

お侍さんやお坊さんたちも、会議でみんなの意見がそろったときに、この言葉を使っていたのかもしれませんね。

そう想像してみると、歴史の授業も少しだけ楽しく感じられるかもしれませんよ。

間違えやすい漢字に気をつけてくださいね

言葉の由来を知って、すっかり仲良くなれた気がしますよね。

でも、ここで一つだけ、注意してほしいことがあるんです。

実は、この四字熟語を書くときに、よくある間違いがあるんですね。

それは、「異句同音」と書いてしまうことです。

「句」という漢字は、俳句や文句という言葉で使われますよね。

「言葉や意見が同じ」という意味だから、つい「句」という漢字を使いたくなってしまう気持ち、とってもよくわかります。

でも、これは残念ながら間違いなんですね。

思い出してみてください。

先ほど一緒に漢字の謎解きをしたときに、「別々の人たちの口から」という意味があるとお話ししましたよね。

たくさんの人の「口」が動いている様子を頭に思い浮かべれば、きっと間違えずに書けるはずですよ。

もし、お友達が間違えて「句」と書いていたら、「たくさんの人の口から同じ音が出るから、口という漢字を使うんだよ」と、優しく教えてあげてくださいね。

きっと、「物知りだね!」と驚かれると思いますよ。

どんなふうに使うのか、一緒に見てみましょう

さあ、意味も漢字の秘密もバッチリわかりましたね。

でも、言葉は実際に使ってみてこそ、その楽しさがわかります。

ここからは、学校やおうちで起こりそうな出来事を思い浮かべながら、楽しい使い方を一緒に見ていきましょう。

「あ、これならすぐに使えそう!」という場面が、きっと見つかると思いますよ。

学校生活での楽しいシチュエーション

まずは、小学生のみなさんが毎日通っている学校での出来事を想像してみましょう。

クラスの仲間とは、気が合うこともあれば、意見がぶつかることもありますよね。

だからこそ、みんなの意見が一つにまとまったときは、とっても嬉しい気持ちになります。

お楽しみ会の話し合いで

今度の金曜日の5時間目は、みんなが楽しみにしている「お楽しみ会」です。

先生が「みんな、何をして遊びたいですか?」と聞きました。

すると、あちこちから声が上がりました。

「ドッジボール!」

「絶対ドッジボールがいい!」

「私もドッジボール!」

見事に全員の意見が「ドッジボール」でそろいました。

そんなとき、先生はニコニコしながらこう言うかもしれません。

「みんなの意見が異口同音にドッジボールでまとまりましたね。じゃあ、校庭に行きましょうか!」

こんな風に、みんなのやりたいことがピタッと合ったときに使うと、とても自然ですよね。

クラスのみんなも、「やったー!」と大喜びしている姿が目に浮かびます。

おうちでのほっこりするシチュエーション

次は、おうちに帰ってからの場面です。

家族みんなで過ごす時間にも、この言葉が活躍するチャンスがたくさん隠れているんですよ。

ちょっとした日常のひとコマを切り取ってみましょう。

今日の晩ごはんは何にする?

夕方、お母さんが冷蔵庫を開けながら言いました。

「今日の晩ごはん、ハンバーグとカレー、どっちがいい?」

リビングで宿題をしていたお兄ちゃんと、テレビを見ていた妹、そして新聞を読んでいたお父さんが、いっせいに顔を上げました。

「ハンバーグ!」

三人の声が見事に重なりました。

お母さんは思わず笑ってしまいました。

「みんな異口同音にハンバーグって言ったね。じゃあ、今日はハンバーグに決まり!」

おなかが空いているときって、なぜか家族で食べたいものが同じになることってありますよね。

そんなほっこりする場面でも、この言葉はぴったりなんですよ。

家族の会話でのわくわくするシチュエーション

最後は、週末の予定を話し合っているときの場面です。

みんなでお出かけするのはワクワクしますよね。

そんなときにも、言葉の魔法が使えるかもしれませんよ。

週末のお出かけ先を決める時

金曜日の夜、家族みんなでソファに座って、明日の予定を相談しています。

お父さんが「明日はお天気もいいみたいだけど、どこに行きたい?」と聞きました。

あなたとお母さんは、顔を見合わせてニヤリと笑いました。

「あそこの新しいアイスクリーム屋さん!」

二人の声がハモってしまいました。

お父さんは「おおっ、二人の意見が異口同音だね!じゃあ、おやつはそこに決まりだ」と楽しそうに言いました。

誰かと意見がハモってしまう瞬間って、なんだか照れくさいような、嬉しいような気持ちになりますよね。

そんな楽しい瞬間を、四字熟語を使って表現できたら、もっと素敵な思い出になるかもしれませんね。

ここまでのおさらいをしてみましょう

たくさんのお話をしてきましたが、みなさん楽しんでいただけましたか?

難しい言葉だと思っていた四字熟語も、意味や物語を知ると、とても身近なお友達のように感じられますよね。

ここで、今日一緒にお勉強したことを、少しだけ振り返ってみましょう。

頭の中を整理しておくと、明日からすぐに使えるようになりますよ。

大切なポイントをまとめますね

忘れないように、大事なところを箇条書きでまとめておきますね。

意味は、たくさんの人が口をそろえて同じことを言うこと。

読み方は「いくどうおん」。(いこうどうおん、と読むこともありますよ)

漢字の意味は、「ちがう(別々の人の)口から、おなじ言葉(音)が出ること」。

間違えやすい漢字は「異句同音」。句ではなく、口を使うのが正解です。

約1600年前の中国の本(抱朴子など)で使われていたのが始まり。

日本では室町時代の辞書に載っている歴史ある言葉。

こうして並べてみると、とっても盛りだくさんの内容でしたね。

でも、どれも難しくなくて、お友達や家族に「ねえねえ、知ってる?」と話したくなるような面白い秘密ばかりでしたよね。

言葉の勉強って、暗記するだけじゃなくて、こうやって物語を知ることでグッと楽しくなるんですよ。

明日、さっそく学校やおうちで使ってみませんか?

最後まで一緒に言葉の謎解きをしてくれて、本当にありがとうございました。

もうみなさんは、この四字熟語の達人と言ってもいいくらい、たくさんの知識を身につけましたね。

言葉は、知っているだけではなくて、使ってみることで自分のものになっていきます。

明日、学校でみんなの意見がそろったときには、ぜひ心の中で「あっ、今のみんなの様子、あの四字熟語にぴったりだ!」と思い出してみてくださいね。

もちろん、お友達や先生に「私たちの意見、ぴったりそろったね!」と、実際に声に出して言ってみるのも素晴らしいですよ。

おうちでも、テレビを見ながら家族みんなで同じリアクションをしたときに、使ってみてくださいね。

親御さんも、お子さんと一緒に「今日の晩ごはん、何がいい?」と聞きながら、わざと意見がそろうのを待ってみるのも楽しいかもしれませんね。

毎日の生活の中に隠れている「言葉のチャンス」を見つけるのは、宝探しみたいでとてもワクワクしますよ。

これからも、身の回りにあるいろんな言葉の不思議を、一緒に楽しんで見つけていきましょうね。

みなさんの毎日が、素敵な言葉でもっともっと豊かで楽しいものになりますように、応援しています!