四字熟語

得意満面(とくいまんめん)の意味とは?由来・例文・類語との違いを解説

「やった!一人でできたよ!」

難しい算数の問題を解いたときや、練習してきたことが成功したとき、思わず胸を張って笑顔になったことはありませんか?

自分の頑張りが実を結ぶと、うれしいだけでなく、誇らしい気持ちになることがありますよね。

そんな気持ちが顔いっぱいに表れている様子を、「得意満面(とくいまんめん)」といいます。

この記事では、得意満面の意味や読み方、漢字の成り立ち、由来と歴史、学校や家庭で使える例文、似た四字熟語との違いを、小学生にもわかりやすく解説します。

目次+

得意満面(とくいまんめん)の意味とは?

得意満面とは、物事が思いどおりになったり、成功したりして、満足した気持ちや誇らしさが顔いっぱいに表れている様子です。

読み方は「とくいまんめん」です。

例えば、難しい算数の問題を自分の力で解けた子どもが、うれしそうに胸を張っている場面を想像してみましょう。

「どうだ、できたよ!」という誇らしい気持ちが顔に表れています。

そんな様子を「得意満面の笑みを浮かべた」と表現できます。

得意満面は、単に喜んでいるだけでなく、自分の成功や成果に満足していることがポイントです。

小学生向けにひと言で説明すると?

得意満面とは、「どうだ、すごいでしょ!」という気持ちが顔に出ていることです。

例えば、次のような場面で使えます。

  • 難しい問題を解いて、誇らしそうに笑っている。
  • 練習していた技が成功し、自慢げな顔をしている。
  • 自分で作った料理を、満足そうに家族へ見せている。
  • 覚えたばかりの手品を披露し、得意そうにしている。

大きな大会で優勝したり、特別な賞をもらったりする必要はありません。

日常の小さな成功でも、誇らしい気持ちが表情に出ていれば使える言葉です。

得意満面の漢字にはどんな意味がある?

得意満面は、「得意」と「満面」の二つに分けると意味が理解しやすくなります。

「得意」は満足して誇らしいこと

普段、「得意」という言葉は、何かが上手であることを表すときによく使います。

例えば、次のような言い方です。

  • 算数が得意。
  • 料理が得意。
  • 絵を描くことが得意。

しかし、得意満面の「得意」は、少し意味が異なります。

ここでは、物事が思いどおりになり、満足して誇らしく感じることを表します。

「得意げな顔」「得意そうに話す」という言い方を思い浮かべると、理解しやすいでしょう。

「満面」は顔いっぱいという意味

「満面」は、顔全体や顔いっぱいという意味です。

「満」は満ちること、「面」は顔を表します。

例えば、「満面の笑み」という言葉があります。

これは、顔いっぱいに笑顔を浮かべている様子を表します。

「得意」は満足して誇らしい気持ち、「満面」は顔いっぱい。合わせると、誇らしさが顔全体に表れている様子になります。

得意満面の由来と歴史

得意満面は、「得意」と「満面」という二つの言葉を組み合わせた四字熟語です。

特定の歴史上の人物や出来事に由来するという説明は、確認した辞典では見られませんでした。

そのため、漢字の意味から成り立ちを理解するとよいでしょう。

明治時代の文学作品にも登場する

小学館『精選版 日本国語大辞典』には、1903年に発表された国木田独歩(くにきだどっぽ)の作品『別天地(べってんち)』に見られる使用例が掲載されています。

国木田独歩は、明治時代に活躍した小説家・詩人です。

このことから、少なくとも明治時代には、現在と同じような意味で「得意満面」という言葉が使われていたことがわかります。

ただし、1903年に初めて作られた言葉だと断定できるわけではありません。

昔の小説でも人の表情を表していた

得意満面は、昔の小説でも、登場人物の誇らしい気持ちや満足した表情を表すために使われています。

現在でも、小説やニュース、日常会話などで使われる言葉です。

人の気持ちが顔に表れている様子を、四つの漢字だけで伝えられる便利な表現なのです。

得意満面の使い方と例文

得意満面は、人の誇らしい気持ちが表情や態度に表れているときに使います。

「得意満面の笑み」「得意満面の表情」「得意満面で話す」などが代表的な使い方です。

学校生活で使える例文

  • 「難しい算数の問題を一番に解いた太郎くんは、得意満面の笑みを浮かべた。」
  • 「クラスの代表に選ばれた友達は、得意満面で報告してくれた。」
  • 「練習してきた技を成功させた彼女は、得意満面の表情をしていた。」
  • 「漢字テストで満点を取った弟は、得意満面で答案を見せてくれた。」

家庭や日常生活で使える例文

  • 「初めて一人で料理を完成させた弟は、得意満面で家族にお皿を見せた。」
  • 「自転車に乗れるようになった妹は、得意満面の笑みを浮かべていた。」
  • 「難しいパズルを完成させた父は、得意満面でみんなに見せた。」
  • 「覚えたばかりの手品を披露した兄は、得意満面だった。」

仕事や大人の会話で使える例文

  • 「難しい仕事をやり遂げた同僚は、得意満面の表情で結果を報告した。」
  • 「新しい企画が採用され、担当者は得意満面だった。」
  • 「目標を達成した営業担当者は、得意満面で成果を語った。」

親子の会話で得意満面を覚えてみよう

例文1:算数の問題が解けたとき

子ども:「お母さん、見て!この難しい問題、一人で解けたよ!」

お母さん:「すごいね!得意満面の顔をしているね。」

子ども:「うん!いっぱい考えたから、うれしいんだ!」

例文2:自転車の練習

子ども:「やった!補助輪なしで乗れたよ!」

お父さん:「何度も練習したもんね。得意満面の笑顔だね!」

子ども:「もっと遠くまで乗れるようになりたいな!」

例文3:お手伝いをしたとき

子ども:「今日は一人でオムライスを作ったんだ!」

お母さん:「上手にできたね。得意満面で見せてくれたね。」

子ども:「次はもっと難しい料理にも挑戦したいな!」

得意満面と喜色満面の違いは?

得意満面と似た四字熟語に、「喜色満面(きしょくまんめん)」があります。

どちらも気持ちが顔いっぱいに表れていることを意味しますが、その気持ちには違いがあります。

得意満面は誇らしさが顔に表れること

得意満面は、自分の成功や成果に満足し、誇らしい気持ちが顔に表れている様子です。

例文:「大会で優勝した選手は、得意満面の笑みを浮かべた。」

喜色満面はうれしさが顔に表れること

喜色満面は、うれしい気持ちが顔いっぱいに表れている様子です。

例文:「久しぶりに友達と再会した彼女は、喜色満面だった。」

四字熟語 意味のポイント
得意満面 誇らしさ・満足感が顔に表れる。
喜色満面 うれしい気持ちが顔に表れる。

自分の力を発揮して誇らしく思っているなら「得意満面」、うれしい出来事に喜んでいるなら「喜色満面」が合います。

ただし、うれしさと誇らしさが重なる場面では、どちらも使えることがあります。

得意満面と意気揚々の違いは?

「意気揚々(いきようよう)」も、得意満面と意味が近い四字熟語です。

意気揚々は自信に満ちた様子

意気揚々とは、得意げで、自信に満ちた様子を表します。

例えば、次のように使います。

例文:「優勝した選手たちは、意気揚々と会場を後にした。」

顔の表情か、態度や振る舞いか

得意満面は、主に顔いっぱいに表れている気持ちに注目する言葉です。

一方、意気揚々は、自信に満ちた態度や振る舞いを表すときにも使われます。

  • 得意満面:「優勝した選手は、得意満面の笑みを浮かべた。」
  • 意気揚々:「優勝した選手は、意気揚々と歩いていた。」

同じ優勝の場面でも、どこに注目しているかによって表現が変わります。

得意満面と似た意味の言葉

得意顔(とくいがお)

誇らしそうな顔つきや、自慢げな表情のことです。

例文:「難しい問題を解いた弟は、得意顔で答えを見せた。」

自慢顔(じまんがお)

自分のことを誇らしく思い、自慢するような顔つきです。

例文:「新しい技ができるようになった友達は、自慢顔だった。」

満面の笑み(まんめんのえみ)

顔いっぱいに笑顔を浮かべることです。

例文:「誕生日プレゼントをもらった妹は、満面の笑みを浮かべた。」

満面の笑みは、笑顔そのものに注目する表現です。

得意満面は、誇らしい気持ちが表情に表れていることを強調します。

得意満面に反対語はある?

得意満面には、一般的に決まった反対語はありません。

ただし、誇らしい気持ちとは対照的な、落ち込んだり元気をなくしたりする様子を表す言葉があります。

意気消沈(いきしょうちん)

元気や気力がなくなり、落ち込んでしまうことです。

例文:「試合に負けた選手たちは、意気消沈していた。」

失意(しつい)

希望や期待がかなわず、がっかりすることです。

例文:「大会に出られなくなり、失意の気持ちを抱えていた。」

これらは得意満面とは対照的な気持ちを表しますが、厳密な反対語というわけではありません。

得意満面は褒め言葉?使うときの注意点

得意満面は、誇らしさや満足感を表す言葉です。

そのため、必ずしも悪い意味ではありません。

例えば、努力して目標を達成した子どもについて「得意満面だった」と言えば、喜ばしい様子を表せます。

一方、場面によっては、自慢げに振る舞っているという印象を与えることもあります。

特に、相手の様子を評価するような言い方では、少し皮肉に聞こえる可能性があります。

目上の人を丁寧に褒めたい場合には、「満足そうな表情でした」「うれしそうにされていました」などの言い方が適していることもあります。

言葉そのものだけでなく、相手との関係や前後の文章にも注意しましょう。

得意満面を英語で表すと?

得意満面に近い英語表現には、beam with prideがあります。

「beam」は、にっこり笑うこと。「pride」は誇りを意味します。

例えば、次のように表現できます。

He was beaming with pride.

意味:「彼は誇らしげににこにこしていた。」

また、「look proud」は、誇らしそうに見えるという意味です。

She looked very proud of her work.

意味:「彼女は自分の作品をとても誇らしく思っているようだった。」

日本語の得意満面と完全に同じ表現ではありませんが、誇らしさが表情に表れている場面で使えます。

得意満面の意味を3択クイズで確認しよう!

問題:「得意満面」の使い方として、最も適切なのはどれでしょう?

  1. 大切な物をなくした弟は、得意満面で泣いていた。
  2. 難しい問題を一人で解いた姉は、得意満面の笑みを浮かべた。
  3. 初めて見る景色に驚いた父は、得意満面で立ち止まった。
答えと解説を見る

正解は②です!

得意満面は、自分の成功や成果に満足し、誇らしい気持ちが顔いっぱいに表れている様子です。

②は、難しい問題を解いたことに自信や満足感を持っているため、自然な使い方です。

①は悲しみ、③は驚きを表しているので、その説明だけでは得意満面には当たりません。

「どうだ、できたぞ!」という誇らしさが顔に出ているかを考えましょう。

得意満面についてのよくある質問(FAQ)

Q1. 得意満面の読み方は?

「とくいまんめん」と読みます。

Q2. 得意満面は四字熟語なの?

はい。三省堂『新明解四字熟語辞典』や学研『四字熟語辞典』などに収録されています。

Q3. 得意満面は悪い意味の言葉?

必ずしも悪い意味ではありません。成功して誇らしそうな様子を表しますが、文脈によっては自慢げな印象になることがあります。

Q4. 得意満面と喜色満面は同じ意味?

同じではありません。得意満面は誇らしさ、喜色満面はうれしさが顔に表れることに重点があります。

Q5. 得意満面と満面の笑みは同じ?

同じではありません。

満面の笑みは、顔いっぱいに笑顔を浮かべていることです。

一方、得意満面は、誇らしさや満足感が顔に表れていることです。

Q6. 得意満面は作文に使える?

はい。例えば、「逆上がりができるようになった友達は、得意満面の笑みを浮かべていた」のように使えます。

登場人物の表情や気持ちを、詳しく伝えたいときに役立ちます。

まとめ|得意満面とは誇らしさが顔いっぱいに表れること

得意満面の意味や使い方を振り返ってみましょう。

  • 読み方は「とくいまんめん」。
  • 意味は、得意げな気持ちや誇らしさが顔いっぱいに表れていること。
  • 「得意」は満足して誇らしい気持ち、「満面」は顔いっぱいという意味。
  • 1903年の国木田独歩『別天地』にも使用例がある。
  • 「得意満面の笑み」「得意満面で話す」などの形で使う。
  • 「喜色満面」は喜び、「意気揚々」は得意げな態度や振る舞いに注目する。
  • 場面によっては、自慢げな印象になることがある。

得意満面を覚えるポイントは、「どうだ、できたぞ!」という誇らしい気持ちが顔いっぱいに表れていることです。

学校や家庭、仕事などで、誰かが誇らしそうな表情をしているときには、「得意満面」という言葉を思い出してみてください。

作文や日記でも、人の表情や気持ちを詳しく表現するときに役立ちますよ。

参考資料